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さっきー
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44
性別:
女性
誕生日:
1980/10/18
職業:
フリーター
趣味:
いろいろ
自己紹介:
2008年度のワーキングホリデーで渡仏を計画中。

元パティシエール、現なんちゃって料理人。

音楽好き、ライブ好き、マンガ大好き。
オタク臭プンプンです。
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続く飲んだくれの日々と疲労。
2009/09/14(Mon) 04:30:17
結婚記念日のパーティーが終わった後は、いつも通りの日常が。
と思いきや、そうでもなかった。


まず、パーティーに来ていたホストの友達が何人か、その後2日間くらい滞在していた。
その間わたしも一緒にみんなと食事。

基本的にこの家では、夜は自分で作って一人で食べることになっている。
だが、お客さんもいることだしみんなで食べましょう、というのもあるのだが、何よりもパーティー用に用意した料理が大量に余っていたからだ。

そして余っていたのは料理だけではない。
ビール、ワイン、シャンパン、サングリアなどなどのアルコール類。
それらがパーティー後しばらく、食事のたびに振舞われていた。


以前ここに滞在していた時に、アルコールを飲んだ覚えはあんまりない。
ディディエもエヴリンヌもワインとか好きみたいだけど、わざわざ自分たちで開けて飲むことはそれほどしないようだ。
友達が遊びに来たときなんかに、1本開けるという感じ。


それなのに今回の滞在期間中、パーティーの数日前から現在に至るまで、ほぼ毎日酒を飲んでいる。
毎日毎日、まだあるの!?と呆れるくらい、ワインが出てくる。
食前酒もよく出てくる。

本来なら、わたしはワインならグラス1杯も飲めば十分。
飲むのは嫌いじゃないけど、もともと酒に弱いのでそこまで飲みたいとは思わない。
が、勧められると断らない。

そして、ディディエは気遣いの人。
誰かのグラスが空いてると、即座に次を注ぎ足す。
「ヒトミ!もっとワインどう?」と聞かれると、「じゃあお願いします」となってしまうし、時々何かを取りに席を離れたりすると、戻ってきたときにはグラスがなみなみなっていたりする。

最近の昼食時の平均は、食前酒1杯とワイン2杯くらい。
わたしにとっちゃベロベロレベル。笑


一番ひどかったのが、パーティー客が全員帰った後、入れ替わるようにやってきた一組の友人夫婦。
その時も一緒に夕飯をということになった。

この夜飲んだのは、シャンパン2杯くらい、ワイン3杯くらい、仕上げにSさんがお土産に持ってきた焼酎ちょびっと。
(フランス人は焼酎をストレートで飲む…)

そしてこの日の夕飯はチーズフォンデュ。
これがまたおいしくて、アホみたいにバクバク食べてしまった。
チーズ大量摂取。

わたしはアルコール飲み過ぎただけなら、ちょっと頭が回って眠くなるくらい。
しかしそこに食べ過ぎが加わると、もう…。

気持ち悪い~~~~~~!!


食事の後片付けをしようと思ったのだが、頭が回って真っすぐ歩けない状態。
心配したホスト夫婦に、「もういいから今日は寝なさい」といわれ、早々にベッドへ。
しかし横になっても目がまわるし、気持ち悪いもんは悪い!
気を紛らわすために友人に電話をしたのだが、そこでもひたすら「気持ち悪い~」を連発。

次の日は二日酔いってことはなかったけど、さすがに懲りて断酒。

したのはその日だけで、とりあえず今も続くよ飲酒生活。



とりあえず来客はこのご夫婦が最後で途切れた。
やっといつも通りの日々。

しかしこの時点で、ホスト夫婦の疲労が限界。
特にエヴリンヌの疲れ方が半端じゃなくて、いつか倒れるんじゃないかとハラハラだった。


この疲労の原因は、パーティーの準備・片付け、来客の相手だけではなかった。
それは夫婦の2人の息子。

ここの家の子供たちは、すごいいたずらっ子というわけじゃないけど、とにかく言うことを聞かない。
そして常に何か余計なことをしている。
それを叱りつけるエヴリンヌ。
でも聞こえないふりの子供たち。

子供ってのはそんなもんなんだろうけど、さすがにこの時はエヴリンヌがかわいそうだった。
わたしがもっとフランス語堪能だったら、ガツン!と叱りつけてやるのに。
と思ったりもしたけど、他人の子どもを叱る勇気はありません…。


しかしこの子供たちも9月の上旬から学校が再開。
なんとか昼間は家の中に平和が訪れたのだった。


わけではないのでした。
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フランスのホームパーティー
2009/09/14(Mon) 01:03:32

さてさて、わたしがこのウーフ先に戻ってきたのは、前回の滞在の時に「よかったら8月の終わりに戻ってこない?」とホストのエヴリンヌさんにお誘いをいただいたからだった。


何故8月の終わりかというと、エヴリンヌと旦那さんのディディエの結婚記念日のパーティーがあるからとのこと!
しかも今年はめでたくも10周年目!



パーティーはわたしが戻ってきてからちょうど1週間後に開催だった。
その1週間はパーティの為の準備のお手伝いがわたしの仕事。
庭を見栄えよくいじったり、危険なものを撤去したり。
日が近くなってからは、ちょっと料理を手伝ったり。


パーティー本番は土曜日。
でも木曜の夜ぐらいからちらほら招待客が集まってきた。

招待客の総勢は、大人・子供合わせてなんと80人近く。
それくらいの人数を受け入れる余裕がこの家にはある。
いや、さすがに家の中は無理なのだが、広~~い芝生のお庭になら余裕のよっちゃん。

そんなわけで、ガーデンパーティー。



パーティー本番の日は、朝から大きなテントの設置。
8月の下旬は夜は相当寒いので、テントの中で食事をとるため。

どう考えても男性陣の仕事だけど、なんとなく混じって手伝う。
家の中で料理の用意も進んでるけど、エヴリンヌは料理人だし、彼女の友達のこれまた料理人だと言う人も手伝っているので、そっちは出番なし。
わたしも、ナンチャッテとはいえ料理人だというのは置いといて、農業で鍛えた両腕で、力仕事担当。笑

その他にも細々した仕事をしている間に、続々と招待客到着。


そしてそして、ここで嬉しい出会い。
4年前にここで長期でウーフをしていた日本人のSさん!

Sさんは、フランスにワーホリで滞在したときに逆に日本文化に目覚め、日本に帰国してからはお寿司の専門学校に行ったり茶道を習ったりして、その後再びフランスに戻ってきて、今はアルプスの日本食レストランでお寿司を作っているらしい。

日本文化が嫌いなわけじゃないけど、どんどん離れて行ってしまっているわたしとしては、すごく興味深い話を聞かせてもらった。



そのSさんと話してるとき、ふと彼女が一言。

「今日って仮装しないといけないんだよね?」


は?仮装???
そんなの聞いてないよ??

実際集まってる人を見ても、誰も仮装なんてしてない。
でもSさんは招待状に書いてあったと。
ちなみにSさんは、仮装じゃないけど浴衣を持参。
そこら辺の人に「ホントに仮装するんですか?」と聞いても、「そうみたいだね~」となんだか他人事。
これは、したい人がするって感じなんだろうと一人で納得。


そして時間がたち、お客さんもほぼそろったころに前菜と食前酒の時間。

ちらほらと仮装をした子供たち。
招待状に書いてあるけど、結局は子供たちだけっていうオチか、とさらに納得。

しかし、そこからいつの間にか着替えた大人たちも登場!
ええ??さっきまで普通の格好してたじゃん!

こうなってから、何にも用意してなかったことにあわてるわたし。
というか、本当に何も聞いてなかった。
いや、言ってたのかもしれないけど、理解してなかっただけかも…。

ま、あわててもしょうがないか、と開き直ったころ。
わたしの前を通りがかったディディエが「倉庫にいろんな帽子あるから、行って見繕ってきなさい。これは義務だからね!」と言って去っていった。

みんなノリノリの中、一人普通の格好しててもつまらないので、倉庫で物色。


ちなみにこの日の仮装にはお題があって、「イニシャルM」


DSCN1819.JPG
ミッキー


DSCN1811.JPG
みつばちマーヤと三銃士の一人かな?(mousquetaire)


DSCN1825.JPG
マーガレット夫婦。
上の2人の男の子の両親。このファミリー大好きだw


DSCN1822.JPG
このうしろ姿の人は、蠅w (mouche)


DSCN1831.JPG
メキシコ人?(夫)


DSCN1814.JPG
メキシコ人?(妻)と大和撫子


DSCN1838.JPG
ミイラ


DSCN1829.JPG
ナポレオン、ではなくて、イニシャルMの貴族(名前忘れた)



とまあ、こんな感じで。
まだまだあるけど、アップしきれない。
みんないろいろ考えて、お金かけてる人もいるけど、マーガレット夫婦みたいに手作りでうまくやってる人も多かった。


ちなみにわたしは、魔法使いのとんがり帽子を見つけたので「マジシャン」で押し通した。



この長い長いアペリティフの時間の後、やっと食事開始。


DSCN1844.JPG
食事はビュッフェスタイル


この食事の最初に、エヴリンヌとディディエの感動的なスピーチがあって(あんまり理解できなかったけど)、途中で10本のろうそくを立てたケーキが登場。
その間、周りにせかされたりして何度もチューをする2人。
普段あんまりベタベタしない2人なので、すごく新鮮だった。笑


そしてこの食事の時間も、お決まり通りとてつも長く。
「え?もう10時?」
「え?12時?」
「1時???いつ終わるんだ~!」

Sさんもいたけど、ずっとフランス語ばかり聞いててさすがに疲れたので、皿洗いに逃げる。
そのころやっとぼちぼち終わりかな、という雰囲気だったので、ある程度片付けて、この日は終了。


ちなみにお客さんのほとんどがこの日は帰らず居残り。
もちろんそんな大人数の宿泊施設はないので、泊り客はテント持参の指令が出ていたらしい。
みんな、広~い敷地の中でキャンプしてました。



次の日はかなり遅い時間までダラダラ就寝。
起きて庭に行ってみると、みんな優雅に朝食や日向ぼっこ。

大人数がいてもゴミゴミした印象を受けない、この広い土地が改めて羨ましくなった。


この日も昼食からパーティの続き。
ビール飲んで、ワイン飲んで、シャンパン飲んで。
そして食べまくる!


夕方ごろからお客さんがぼちぼち帰りだし、終わりムード。

でも結局最後のお客さんが帰ったのは、この2日後。


長い長いパーティーでした。
いやはや、日本の庶民の家じゃ考えられない規模のホームパーティー。
別にこの家が特別金持ちってことはないです。
フランスの田舎なら全然可能。
仮装やキャンプを本気で楽しんでやってくれるのもいいね。


しかし、この後の片付けなんかが結構大変なのでした。

現在地
2009/09/11(Fri) 05:48:29
ど~してもバカンス日記の続きを書く気になれない…。
なんなんだろう?この書く気のなさ。


というわけで、中断。


先月末から、5月に滞在した北ブルゴーニュのウーフに戻ってきている。
既に3週間ばかり経過。

その間、ブログに書かなければ!と思うようなイベントがいろいろあった。
ああ~、まずこっちから書いていくか。


ちなみにここには1週間ぐらいしかいないつもりだったけど、結局1ヶ月滞在することになった。
20日まで居る予定。

その後はヴァンダンジュ!!



わたしがぼやぼやしている間に、いつのまにか9月。

9月になったとたん、何日か雨と風の日が続き、その後は空気がすっかり秋になった。
まだ暑い日もあるけど、もう夏の日差しではない。
日没もどんどん早くなって、9時くらいには暗くなる。

それを見ると、なんだかちょっとさみしい。


季節が、わたしがフランスに着いた時期に近付いているんだ。





フランス滞在ももう後1ヶ月半くらい。


ラストスパートだ!!
7月のさっきー。
2009/08/02(Sun) 21:36:01
7月は再びブルゴーニュでウーフしてました。

でも滞在先にネットがなく、ブログの更新できませんでした~。



今回の滞在先は前回の滞在地よりもうちょっと南の方で、ディジョンから車で1時間ほどのところ。

4b838db1.jpg


しかし今回、ウーフ生活初の挫折に出会い、最初に申し出た期間を満了せず次のところに移ってしまったのでした。



最初に滞在した所のホストはなんだかとっても変わった人で、うーん、、うまく言えないけど、新興宗教の教祖みたいな人だった。笑

見た目はすっごく優しそうなおじさんで、実際めちゃくちゃ親切な人なんだけど、しょっちゅう哲学的なことを話してて、わたしは全く理解できずちんぷんかんぷんだった。

わたしが理解できないのは哲学の話だけじゃなく、なんでかわかんないけど、彼が話すことが分からないことがしょっちゅう。
仕事の指示や、ちょっとしたことなんかも分からなくて何度も聞き返し。
彼はちゃんとわからない言葉の説明をしてくれるのだが、その説明も理解できなかったり。

人によって言葉の選び方って癖があると思う。
わたしは今はなんとかフランス語で生活ができるけれど、知っている単語の数は本当に少ない。
分からない言葉を更に分からない言葉で説明されても理解はできない…。


彼の家には何人かのウーファーがいて、ほとんどフランス人じゃなかったけど、みんな彼の言うことをちゃんと理解しているようだった。
分かってないのわたしだけ。
その状況がすごくさみしい。

分からないことはちゃんと聞きなさいと言ってくれるし、わたしも聞き返したりしてたんだけど、聞いてもやっぱりわからないし、わたしが理解できてないと「ま、いいよ」という感じで話が終わってしまう。

だんだんその状況が辛くなってきて、あんまりみんなと居たくないし、分からないことがあっても聞き返すのが嫌になってきてしまった。

彼の家で出会ったウーファーはほとんど10代の若い子たちで、いい子たちばかりなんだけどなんだかノリが違う。

わたしは今は、畑仕事大好き!自然の中で働くの最高!という田舎万歳状態なんだけど、どうしてか分からないけど彼の畑で働きたいという気持ちにならなかった。
ホントに謎なんだけど、あんまりあそこの土に触りたくないと思ってしまったのだ。


色んなことがうまく流れず、毎日毎日鬱々としてて、仕舞いにはなんだか体調まで崩してしまって、「もうここにいるのは無理ーーーー!!」となってしまった。


ここまできたら、この家とわたしの相性が最悪だったとしか思えない。
思い込みなんだろうけど、その土地にわたしは必要とされていないと感じていた。


そしてあの家を出た最大の理由が、なんと言っても家の中が汚い!!ということだった。

最初に見た時は開いた口がふさがらなかったほどで。
そんなに小さくない家の中にありとあらゆるものが詰め込まれ、
全く整理されていない状態なのだ。
まともに人がいられるのはホストの部屋とキッチンのみ。
その2つも決してきれいと言える状態ではなく。

わたし、自分が寝るところとか汚くても平気だけど、キッチンが汚いのが我慢できない。
そんな所で料理するのも嫌だし、そんな所で料理した物を人に食べさせるのも嫌だ!



着いた初日に、すでに出て行きたい気持だったにもかかわらず、もうちょっと様子を見てみようと我慢しながら滞在していたのがいけなかったのかもしれない。
周りにもいろいろ心配かけまくった上での途中退場。
情けないし、周りにも申し訳なかった…。



そして2か所目のウーフ。
とはいえ、最初のところからすぐ近く、もともとのホストの弟の農家での滞在。
ネットがないと新しい滞在先を探すのも大変だし、それにブルゴーニュについてわりとすぐくらいに、人手を欲しがっていた弟さんに請われて何日かすでに滞在していたのだ。


気を取り直して、再スタート!


が、ここも全く問題がなかったわけではない。

その問題はホストのリュック。
彼は恐ろしいほどの仕事の鬼で、朝も早くから夜は日が沈むまで、時々は日が沈んだ後も、土曜も日曜も関係なく働き続ける男だった。

そして彼は、自分のそういう態度を周りに押し付ける雰囲気を持っている人だった。


たくさん働くのはいいことだと思う。
自分の仕事に誇りを持って、楽しみながら、自分で納得して働くのなら、いくら働いてもいいと思う。

でもリュックは、全然幸せそうには見えなかった。
農業が嫌いなわけではないと思う。
でもやってもやっても終わらない仕事にいつも苛立ちを覚え、やらざるを得ない状況にも腹を立てているようだった。

そして周りの人間が、自分のように働かない、働けないことに苛立っていて、仕事中はいつもピリピリしていた。

新しいウーファーや、畑を訪れる人が来るたびに、「自分はこれだけ働いているんだ」と説明していたのだが、なんだかその言い方が不幸自慢のようでわたしはそれを聞くのが嫌いだった。


たしかに彼の畑は広く、それなのに人手は足りていない。
何人も人を雇えるほど農業が儲かるわけではなく、そのくせごく普通にオーガニック農業をおこなえば、仕事は山のようにある。
大変なのはよくわかる。
でも、それにしたってリュックが放つ威圧感と苛立ちは尋常なものではなかった。



わたしが今農業をやりたいと思っているのは、セバスの畑に滞在したからだ。
セバスはリュックのように真面目には働かないけれど、野菜を作ることに誇りを持っていたし、何よりいつも楽しそうに働いていた。
その姿を見たからこそ、わたしも農業をやってみたいと思ったのだ。

リュックの働きぶりは、尊敬に値する。
ここまで働ける人はそういない。
でも、もしわたしが最初に滞在した農家がリュックのところだったら、わたしは農業をやりたいとは思わなかっただろう。
リュックの働き方は、後に続きたいと思わせるものがない。
それはなんだかとても悲しいことだと思う…。


それでも、わたしはリュックの畑で嫌々働いていたのではない。
広い畑で本格的に農業を行っているところでは、学べることがいっぱいあった。
今は夏で野菜もいろいろあるので、それらが元気に育っているのを見るのも楽しかった。
ここでもやっぱり多くの時間を除草に費やしたけど、それも全然苦ではなく、広々とした自然の中で楽しんで仕事してました。


そして、リュックの無言の威圧感と苛立ちに対抗するため、「じゃあ、わたしも働いてやろうじゃないか!」と毎日かなりの長時間、自分でも褒めたいほどの労働をこなした。
そしたら!なんと!!
ウーファーの身でありながら、リュックから給料を頂いてしまった!!
これはウーフでは異例中の異例。
やっぱりルール違反だと思ったので一度はお断りしたのだが、感謝のしるしをいつまでも断るのは失礼かと思って、最後にはありがたく頂戴いたしました。

わたしとしては、リュックの小言を聞きたくないがため、そして単純に仕事が楽しかったから働いていたのだが。
リュックとしては、ここまで働く人間が驚きだったらしい。


わたしは長時間働いても、全然楽しかった。
それはわたしには何の責任もなく、ただ言われたことをやっていればいいだけなので、単純に楽しめるのだと知っている。
それでもわたしはリュックにも、もっと心穏やかに余裕を持って働いてほしいと思う。
いつかそんな日が来ればいいと思う。
リュックの放つ空気が怖かったけど、決して彼のことが嫌いなわけではないのだ。




リュックのところに滞在して本当によかったと思えることは、なによりも出会いに恵まれていたことだ。

そのもっともたる存在が、リュックの奥さん・マルティーヌ。
マルティーヌは本当に優しくて素敵な女性で、でも時に厳しくて。
年齢的には母親とそんなに変わらないのに、なんだか可愛いところもあって、姉のような存在だった。

彼女は昔アメリカでマクロビオテックの勉強をしていたそうで、食と健康に関してすごく詳しくて、いろんな話をしてくれた。

最初の滞在の時にすでに彼女のことが大好きで、彼女に会いたいのもあって最初のウーフ先を出たというのもある。


そして2人の従業員、セブとカミーユ。

不思議なことに、リュックの家にはフランス語が喋れないウーファーばかりがやってくるらしい。
なのでリュックもマルティーヌもウーファーに対しては英語でしゃべるという習慣が付いている。
フランス語で質問しても帰ってくる答えは英語。
もはや彼らは自分が何語をしゃべっているのか判断できないらしい。笑
そしてわたしが滞在していた間も英語圏のウーファーが多くて、食卓の会話はほぼ英語。
簡単な仕事の指示なんかは理解できても、ネイティブの雑談なんか全く聞き取れませ~ん。

そんな時のわたしの救いが、セブとカミーユだった。
セブはあんまり英語が得意じゃなく、フランス語理解できない人たちにも平気でフランス語で話しかける人。
わたしが少しでもフランス語を話せるのをすごく喜んでくれた。
カミーユは英語もちゃんと話せるけど、彼女だけが一度もわたしに英語で話しかけることはなかった。
2人ともすごく優しくて、一緒に働くのがすごく楽しかった。


セブは最近自分の畑を買ったらしく、タイミングが合えば9月に彼の畑に滞在するかもしれない。
そういう意味でもすごく出会いに恵まれていると思う。



そして最初の滞在先でもリュックのところでも、たくさんのウーファーと出会った。
リュックのところでは意思の疎通も難しい状況が多かったのに、それでもなぜか気が合って「友情」を感じ会える人たちがいた。
思いは言葉も国も越えるんだよ!


アメリカ人 5人
ドイツ人 4人
カナダ人 2人
オーストラリア人 2人
チェコ人 2人
イギリス人 1人
台湾人 1人


これ全部7月に出会ったウーファーたち。
まだ忘れてるかも。


今までのウーフでは1人のことが多くて、大勢の人間と生活することに戸惑いがあったりもしたけど、すごくいい思い出になった。

途中挫折したりもしたけど、いつも万事うまくいくわけはない。
躓いたり、悩んだり、それも外国生活の醍醐味だよね。



こんな感じの7月のわたし。


気がつけばいつのまにか8月。


フランス滞在もあと3か月…。



とりあえず、今月のわたしはバカンス!!!一色なのだ~。

ACCUEIL PAYSAN
2009/07/01(Wed) 16:51:31
ここは民宿の経営もしているけれど、前回のウーフ先の民宿とはちょっと違った感じだ。


前の民宿が登録していた「Gites de france」のサイトを見ると、「あら、素敵なお部屋ね」と言いたくなるような部屋を持つ民宿ばかり。
あくまでホテル的で、内装や設備の良さに重点を置いている様子がうかがえる。


ここは「ACCUEIL PAYSAN」という協会に登録している。

accueil paysan とは、「農家のおもてなし」という感じの意味。 

つまり、「ACCUEIL PEYSAN」に登録している民宿は、農家が兼業的に民宿も経営している、というところが多い。
はっきり言ってしまえば、農家の空いたスペースに「ちょっと泊まっていきなよ」という感じで客を迎えているようなものかも。

わたしは他の農家民宿を知らないけれど、ここを見ている感じでは、普通の民宿よりも素朴な印象を受ける。
泊まるお客さんも、過剰なサービスは期待せず、なんだか親せきの家に滞在しているかのよう。


ここは食堂でもあるのだが、料理も一皿一皿きれいに盛り付けられたレストランのような物ではなく、大皿に盛ってみんなで取り分けるかたち。
ジュリオもお客さんに対して、「ホテルに泊まってるんじゃないんだから、ちゃんと自分で取りなさいよ!」とか平気で言っている。
席に余裕があれば、わたしたちもお客さんと一緒にご飯を食べる。




ACCUEIL PAYSANには、民宿だけが登録しているのではない。
宿泊施設を有していなくても、「敷地内でキャンプができますよ」というところや、キャンピングカーやキャラバンを停める場所を提供しているところもある。
フランスではキャラバンを引っ張って車で旅行というのはかなりポピュラーなので、こういうことでもちゃんと需要がある。

農家に滞在しなくても、食堂を利用できるところもあるし、その農家で生産・加工した物を販売しているだけの農家も登録していたりする。

「動物とふれあえますよ」というのを売りにしている農家もあるし、子供たちが農業体験をできるようにしている農家もあったりする。


サイトでは、宿泊テーマ別に農家を検索できるようになっていて、なかなか親切。




当たり前の観光ではなく、フランス人の田舎生活を垣間見たいのなら、ホテル・民宿よりも農家民宿に滞在してみると面白いかも。


しかしもちろん農家なので、「ど」が付く田舎なことが多く、車がないとアクセスは難しい所ばかり…。

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