失うものはなにもないから、やるだけやってみれば?
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プロフィール
HN:
さっきー
年齢:
44
性別:
女性
誕生日:
1980/10/18
職業:
フリーター
趣味:
いろいろ
自己紹介:
2008年度のワーキングホリデーで渡仏を計画中。
元パティシエール、現なんちゃって料理人。 音楽好き、ライブ好き、マンガ大好き。 オタク臭プンプンです。
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2024/11/26(Tue) 22:37:07
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7月のさっきー。
2009/08/02(Sun) 21:36:01
7月は再びブルゴーニュでウーフしてました。
でも滞在先にネットがなく、ブログの更新できませんでした~。 今回の滞在先は前回の滞在地よりもうちょっと南の方で、ディジョンから車で1時間ほどのところ。 しかし今回、ウーフ生活初の挫折に出会い、最初に申し出た期間を満了せず次のところに移ってしまったのでした。 最初に滞在した所のホストはなんだかとっても変わった人で、うーん、、うまく言えないけど、新興宗教の教祖みたいな人だった。笑 見た目はすっごく優しそうなおじさんで、実際めちゃくちゃ親切な人なんだけど、しょっちゅう哲学的なことを話してて、わたしは全く理解できずちんぷんかんぷんだった。 わたしが理解できないのは哲学の話だけじゃなく、なんでかわかんないけど、彼が話すことが分からないことがしょっちゅう。 仕事の指示や、ちょっとしたことなんかも分からなくて何度も聞き返し。 彼はちゃんとわからない言葉の説明をしてくれるのだが、その説明も理解できなかったり。 人によって言葉の選び方って癖があると思う。 わたしは今はなんとかフランス語で生活ができるけれど、知っている単語の数は本当に少ない。 分からない言葉を更に分からない言葉で説明されても理解はできない…。 彼の家には何人かのウーファーがいて、ほとんどフランス人じゃなかったけど、みんな彼の言うことをちゃんと理解しているようだった。 分かってないのわたしだけ。 その状況がすごくさみしい。 分からないことはちゃんと聞きなさいと言ってくれるし、わたしも聞き返したりしてたんだけど、聞いてもやっぱりわからないし、わたしが理解できてないと「ま、いいよ」という感じで話が終わってしまう。 だんだんその状況が辛くなってきて、あんまりみんなと居たくないし、分からないことがあっても聞き返すのが嫌になってきてしまった。 彼の家で出会ったウーファーはほとんど10代の若い子たちで、いい子たちばかりなんだけどなんだかノリが違う。 わたしは今は、畑仕事大好き!自然の中で働くの最高!という田舎万歳状態なんだけど、どうしてか分からないけど彼の畑で働きたいという気持ちにならなかった。 ホントに謎なんだけど、あんまりあそこの土に触りたくないと思ってしまったのだ。 色んなことがうまく流れず、毎日毎日鬱々としてて、仕舞いにはなんだか体調まで崩してしまって、「もうここにいるのは無理ーーーー!!」となってしまった。 ここまできたら、この家とわたしの相性が最悪だったとしか思えない。 思い込みなんだろうけど、その土地にわたしは必要とされていないと感じていた。 そしてあの家を出た最大の理由が、なんと言っても家の中が汚い!!ということだった。 最初に見た時は開いた口がふさがらなかったほどで。 そんなに小さくない家の中にありとあらゆるものが詰め込まれ、全く整理されていない状態なのだ。 まともに人がいられるのはホストの部屋とキッチンのみ。 その2つも決してきれいと言える状態ではなく。 わたし、自分が寝るところとか汚くても平気だけど、キッチンが汚いのが我慢できない。 そんな所で料理するのも嫌だし、そんな所で料理した物を人に食べさせるのも嫌だ! 着いた初日に、すでに出て行きたい気持だったにもかかわらず、もうちょっと様子を見てみようと我慢しながら滞在していたのがいけなかったのかもしれない。 周りにもいろいろ心配かけまくった上での途中退場。 情けないし、周りにも申し訳なかった…。 そして2か所目のウーフ。 とはいえ、最初のところからすぐ近く、もともとのホストの弟の農家での滞在。 ネットがないと新しい滞在先を探すのも大変だし、それにブルゴーニュについてわりとすぐくらいに、人手を欲しがっていた弟さんに請われて何日かすでに滞在していたのだ。 気を取り直して、再スタート! が、ここも全く問題がなかったわけではない。 その問題はホストのリュック。 彼は恐ろしいほどの仕事の鬼で、朝も早くから夜は日が沈むまで、時々は日が沈んだ後も、土曜も日曜も関係なく働き続ける男だった。 そして彼は、自分のそういう態度を周りに押し付ける雰囲気を持っている人だった。 たくさん働くのはいいことだと思う。 自分の仕事に誇りを持って、楽しみながら、自分で納得して働くのなら、いくら働いてもいいと思う。 でもリュックは、全然幸せそうには見えなかった。 農業が嫌いなわけではないと思う。 でもやってもやっても終わらない仕事にいつも苛立ちを覚え、やらざるを得ない状況にも腹を立てているようだった。 そして周りの人間が、自分のように働かない、働けないことに苛立っていて、仕事中はいつもピリピリしていた。 新しいウーファーや、畑を訪れる人が来るたびに、「自分はこれだけ働いているんだ」と説明していたのだが、なんだかその言い方が不幸自慢のようでわたしはそれを聞くのが嫌いだった。 たしかに彼の畑は広く、それなのに人手は足りていない。 何人も人を雇えるほど農業が儲かるわけではなく、そのくせごく普通にオーガニック農業をおこなえば、仕事は山のようにある。 大変なのはよくわかる。 でも、それにしたってリュックが放つ威圧感と苛立ちは尋常なものではなかった。 わたしが今農業をやりたいと思っているのは、セバスの畑に滞在したからだ。 セバスはリュックのように真面目には働かないけれど、野菜を作ることに誇りを持っていたし、何よりいつも楽しそうに働いていた。 その姿を見たからこそ、わたしも農業をやってみたいと思ったのだ。 リュックの働きぶりは、尊敬に値する。 ここまで働ける人はそういない。 でも、もしわたしが最初に滞在した農家がリュックのところだったら、わたしは農業をやりたいとは思わなかっただろう。 リュックの働き方は、後に続きたいと思わせるものがない。 それはなんだかとても悲しいことだと思う…。 それでも、わたしはリュックの畑で嫌々働いていたのではない。 広い畑で本格的に農業を行っているところでは、学べることがいっぱいあった。 今は夏で野菜もいろいろあるので、それらが元気に育っているのを見るのも楽しかった。 ここでもやっぱり多くの時間を除草に費やしたけど、それも全然苦ではなく、広々とした自然の中で楽しんで仕事してました。 そして、リュックの無言の威圧感と苛立ちに対抗するため、「じゃあ、わたしも働いてやろうじゃないか!」と毎日かなりの長時間、自分でも褒めたいほどの労働をこなした。 そしたら!なんと!! ウーファーの身でありながら、リュックから給料を頂いてしまった!! これはウーフでは異例中の異例。 やっぱりルール違反だと思ったので一度はお断りしたのだが、感謝のしるしをいつまでも断るのは失礼かと思って、最後にはありがたく頂戴いたしました。 わたしとしては、リュックの小言を聞きたくないがため、そして単純に仕事が楽しかったから働いていたのだが。 リュックとしては、ここまで働く人間が驚きだったらしい。 わたしは長時間働いても、全然楽しかった。 それはわたしには何の責任もなく、ただ言われたことをやっていればいいだけなので、単純に楽しめるのだと知っている。 それでもわたしはリュックにも、もっと心穏やかに余裕を持って働いてほしいと思う。 いつかそんな日が来ればいいと思う。 リュックの放つ空気が怖かったけど、決して彼のことが嫌いなわけではないのだ。 リュックのところに滞在して本当によかったと思えることは、なによりも出会いに恵まれていたことだ。 そのもっともたる存在が、リュックの奥さん・マルティーヌ。 マルティーヌは本当に優しくて素敵な女性で、でも時に厳しくて。 年齢的には母親とそんなに変わらないのに、なんだか可愛いところもあって、姉のような存在だった。 彼女は昔アメリカでマクロビオテックの勉強をしていたそうで、食と健康に関してすごく詳しくて、いろんな話をしてくれた。 最初の滞在の時にすでに彼女のことが大好きで、彼女に会いたいのもあって最初のウーフ先を出たというのもある。 そして2人の従業員、セブとカミーユ。 不思議なことに、リュックの家にはフランス語が喋れないウーファーばかりがやってくるらしい。 なのでリュックもマルティーヌもウーファーに対しては英語でしゃべるという習慣が付いている。 フランス語で質問しても帰ってくる答えは英語。 もはや彼らは自分が何語をしゃべっているのか判断できないらしい。笑 そしてわたしが滞在していた間も英語圏のウーファーが多くて、食卓の会話はほぼ英語。 簡単な仕事の指示なんかは理解できても、ネイティブの雑談なんか全く聞き取れませ~ん。 そんな時のわたしの救いが、セブとカミーユだった。 セブはあんまり英語が得意じゃなく、フランス語理解できない人たちにも平気でフランス語で話しかける人。 わたしが少しでもフランス語を話せるのをすごく喜んでくれた。 カミーユは英語もちゃんと話せるけど、彼女だけが一度もわたしに英語で話しかけることはなかった。 2人ともすごく優しくて、一緒に働くのがすごく楽しかった。 セブは最近自分の畑を買ったらしく、タイミングが合えば9月に彼の畑に滞在するかもしれない。 そういう意味でもすごく出会いに恵まれていると思う。 そして最初の滞在先でもリュックのところでも、たくさんのウーファーと出会った。 リュックのところでは意思の疎通も難しい状況が多かったのに、それでもなぜか気が合って「友情」を感じ会える人たちがいた。 思いは言葉も国も越えるんだよ! アメリカ人 5人 ドイツ人 4人 カナダ人 2人 オーストラリア人 2人 チェコ人 2人 イギリス人 1人 台湾人 1人 これ全部7月に出会ったウーファーたち。 まだ忘れてるかも。 今までのウーフでは1人のことが多くて、大勢の人間と生活することに戸惑いがあったりもしたけど、すごくいい思い出になった。 途中挫折したりもしたけど、いつも万事うまくいくわけはない。 躓いたり、悩んだり、それも外国生活の醍醐味だよね。 こんな感じの7月のわたし。 気がつけばいつのまにか8月。 フランス滞在もあと3か月…。 とりあえず、今月のわたしはバカンス!!!一色なのだ~。 PR |