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女性
誕生日:
1980/10/18
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フリーター
趣味:
いろいろ
自己紹介:
2008年度のワーキングホリデーで渡仏を計画中。

元パティシエール、現なんちゃって料理人。

音楽好き、ライブ好き、マンガ大好き。
オタク臭プンプンです。
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2024/05/20(Mon) 11:14:47
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売店のすぐ横の小道を登ると、礼拝堂はすぐ見えてくる。


038.JPG


5d9881b4.JPG


そして、写真で見てた通りの全景!

258fc1d5.JPG


中にはまだ入らず、とりあえず外をぐるっと一周。

ここからは、反時計回りに撮影していった外観。


ed05831e.JPG


020.JPG


a5a078d3.JPG


da186290.JPG


07916cd6.JPG


037.JPG
これで一周。


こうやってみても、とても一つの建物を写したとは思えない。

どうしてこんな建物が存在するのか?
コルビュジエはなんの意図をもってこの形にしたのか?
そんなことが気になった。




そして、中へ。


小さな扉を開けて中へ入る。
ろうそくと、たくさんある窓から入るぼんやりした光のみで、かなり薄暗い。

わたしはそれを一瞬確認すると、後ろを向いて開けた扉をしっかり閉めた。

そして、もう一度振り返り内部の様子が目に入ったとたん、突然涙がこみ上げてきた。
すごいびっくりした。
なんでなのか全く分からないけど、どうしても涙をこらえることができなかった。

中には何人かの人がいて、泣いてるのがばれるのが恥ずかしい!と、急いで礼拝用におかれているベンチの一番前に座った。


わたしは建築に詳しいわけでもなく、コルビュジエに心酔しているわけじゃない。
ここに来たのも特に思い入れがあったわけでもなく、思いつきに近い。
なので「やっと来れた!」とかいう感動があったわけじゃない。

キリスト教徒でもないので信仰心からの感動なんてものもあるわけない。

それなのに後から後から涙がこみ上げてきた。


しばらくはベンチに座ってぼーっと上を眺めながら、ただ涙を流していた。


ここは、ただ祈りのためだけに造られた場所らしい。
実際にその場にいて、その意味がよくわかった。


わたしはストラスブールのカテドラルは美しいと思うし、何度見てもその迫力に圧倒されてしまう。
その感覚が好きで、暇があればよく見に行っている。
ただそれは、建造物としてすごいなと思うだけで、信仰心なんてこれっぽっちもない。
なのでわたは、そういう歴史のある大きな教会なんかの中に入るのが結構苦手なのだ。
なんとうか、内部の空気は威圧的で排他的で、異教徒のいるべき場所ではない感じがするのだ。
昔初めてヨーロッパに来て、パリの大聖堂や他の有名な教会の中に入った時にそう感じて、キリスト教がなんだか怖く思えた。


ロンシャンの礼拝堂にはそんな威圧感はこれっぽっちもなかった。
ただシンと静まり返り、ただそこに存在しているだけだった。
誰もを受け入れるような柔らかな空気と静寂があった。


やっと涙が収まると、ゆっくりと内部を見て回った。

中はそれほど広くなく、とてもシンプルだった。
外観を反映するように少し変わった空間になっているけれど、装飾品は一切なくただ祈るために必要なものだけが置かれていた。

そして、大小様々な大きさをした窓が。
晴れている日だとこの窓から光が入りとても幻想的になる。
そういう写真をいくつか見た。


窓を一つ一つ見たり、反対側に立って全体を眺めたり。
また座ってぼんやりしてみたり。

寒くて寒くてしょうがなかったけど、それでも立ち去りがたく限界までとどまっていた。

わたし以外の人たちも同じような感じだった。

ここに来た理由は様々。
何人かは明らかに建築関係の人で、撮影禁止の内部をそれでもなんとか形に残したくて一生懸命スケッチしていた。
わたしみたいに、少しずつ移動しながら内部を眺めてぼんやりしている人もいた。
本当に寒い日だったけどすぐに立ち去る人はいなくて、みんな黙ってじっくり礼拝堂の空気に浸っていた。

それを見ていると、また涙がこみ上げてきた。



寒さが限界に達して、しょうがなく外に出る。
立ち去りがたく、もう一度外を一周した。


必ずもう一度来ようと思った。
次は、季節のいい晴れた日に。
そして光にあふれる礼拝堂を見よう。



売店へ降りて行く途中、2人組の日本人女性に出会った。
中にいるときから日本人だろうなと思っていたけど、声はかけないでいた。
一人がやっぱり建築関係の仕事をしていて、もう一人はその付添とのこと。
パリに滞在していて、コルビュジエ建築が目的の渡仏だとか。

売店に戻ってしばらく話をしていて、親切にも一緒にタクシーで駅まで行きませんかと誘ってくれた。
帰りはふもとまで降りてからタクシーでベルフォールまで出ようと思っていたので、とてもありがたかった。

外は来た時よりも雪が積もっていて、本当に真っ白な世界だった。

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無題
ひとみ、久しぶり!なかなかコメント出来ずごめんなさい。
でも、日記は全部読んだよ。
大変ながらも楽しんでいる様子が伝わってきて、私まで嬉しくなりました。
今はどこにいるのかな?
よかったらまたメールして!
私もちょくちょくブログのぞきまーす。
でわ☆★
まりこ 2008/12/05(Fri)21:47:51 編集
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