忍者ブログ
失うものはなにもないから、やるだけやってみれば?
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
FRANCE
ネコをクリックしてね
JAPON
ネコをクリックしてね
為替
プロフィール
HN:
さっきー
年齢:
44
性別:
女性
誕生日:
1980/10/18
職業:
フリーター
趣味:
いろいろ
自己紹介:
2008年度のワーキングホリデーで渡仏を計画中。

元パティシエール、現なんちゃって料理人。

音楽好き、ライブ好き、マンガ大好き。
オタク臭プンプンです。
最新トラックバック
最新コメント
[04/07 在特会]
[12/06 さっきー]
[12/06 erica]
[11/19 kayoccou]
[11/04 nishi]
バーコード
カウンター
アクセス解析
ブログ内検索
メールフォーム
[PR]
2024/11/27(Wed) 11:43:42
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

自然農法 その2
2009/04/27(Mon) 16:58:58
自然農法の存在を知って、初めてセバスのやりたいことがわかったような気がする。
セバスの理想は自然農法なんだ。
ただ不精で雑草を抜かないのかと思ってたけど、そういうわけじゃない。

わたしはセバスの望まぬことをしていたのだ。
わたしはもっと早く福岡氏について調べるべきだった。


ここは自然農法を行っている農家ではない。
トラクターで畑を耕すし、雑草が伸びすぎれば除去するし、ビニールハウスもある。
自然農法を理想としながらも何かしらの理由でそれを行っていない。
どういう理由なのかわたしにはわからない。
わたしは農業について知らなさすぎる。


それでもわたしは頭のどこかで、自然のままにしておくのがベストなんじゃないかと気づいていた気がする。

ここに来てすぐぐらいに、畑に植わっているサラダの周りの雑草を除去したことがある。
まだ育ちきっていないサラダは雑草に埋まってしまいそうだった。
みんなで専用の道具を使ってやり、サラダの周りにはほとんど雑草はない状態になった。
それから約1ヶ月、再びサラダの周辺は雑草で埋め尽くされている。
雑草は成長が速い。
それでもサラダもかなり大きくなり、雑草に負かされてない。
何日も夏日が続いて土がカチカチになってても、瑞々しく青々と成長している。
雑草と一緒に。
それを見てぼんやりと、「植物は放っておいても元気に育つんだな」と思った。
自然農法を知る前のことだ。

それなのにビニールハウスの中で育っているサラダたちは2日に1度、人間の手で水をやらなければならない。
そして、そのサラダたちはかなりナメクジの被害を受けている。
どのサラダも虫食いの跡が無数にある。
ビニールハウスの外でもナメクジを見たことがあるけど、外のサラダたちに虫食いの跡はほとんどない。

隣り合った同じ大地に根をおろしているとはいえ、ビニールハウスの中は既に自然とはいえない空間になってしまっているのだ。

そしてサフランの周りの雑草を抜いたとき。
サフランの葉はとても細い。
気をつけて雑草を抜いていても一緒に引っ張られてしまうことが何度もあった。
そうなると、それまでピンと立っていた葉もヘナッと項垂れてしまう。
「これはサフランにかなり負担をかけているんじゃないか?」と思った。
まさにその通り。
数日経った今も、何本も項垂れたままだ…。

セバスに言われてやった仕事だけれど、彼は特に急いでいるわけではなかった。
「やりたければやればいいよ」と。
いつかは除去するつもりだったんだろうけど、べつに今じゃなくてもいいという雰囲気だった。
暇そうにしているわたしに仕事をくれたのかもしれない。


自然農法では何故雑草を抜かないのか。
わたしが思ったように、雑草を抜くことによって植物にかなりのダメージを与えてしまう。
それまでと全く違う環境になってしまうのだから当たり前。
そして何年も雑草を抜き続けていくと、そのうちその場所には雑草は生えなくなる。
それはいいことのように感じるけど、つまりそこは植物が生きるには適さない場所になってしまっているのだ。
そして植物がないところは、圧倒的に土に保水力がない。

セバスは必要なら雑草を除去するけど、雑草が全くない状態にはしない。
基本伸ばしっ放し。
それにだってちゃんと意味があったのだ。


サフランは秋に花をつける。
花からめしべを採取し、乾燥させたものを料理の色付けなんかに使う。

乾燥した土の中で項垂れているサフランを見ると、秋まで放置していてもよかったんじゃないかと思ってしまう。
雑草に埋もれていても元気にまっすぐ立っていたのに。



何故畑を耕さないのか。
地中深くの土は植物が育つには適さないから。

何故肥料をやらないのか。
あえて肥料を与えなくても、植物は地中から十分栄養を摂取できる。
枯れた雑草や落ち葉なんかが自然分解し、ちゃんと栄養は土の中にある。
そして人間が外からなにかを持ち込めば、それだけリスクは増える。

何故農薬を使わないのか。
本来正常に育つ野菜に虫は付かない。
虫が付かないのなら農薬を使う必要はない。
虫が付くのは原因ではなく、結果である。
その野菜はすでに何かしら問題を抱えているのだ。

何故雑草を抜かないのか。
雑草も植物の、自然の一部。
雑草も育たない処で野菜が育つわけはない。


究極の自然農法とは、種を蒔き、実がつけば収穫する、それだけ。
なるべく人の手は加えず、あくまで自然に任せる。


本来なら、それで十分なのだ。
それなのに何故ほとんどの農家はこれをやらないのか。
あえていろんなことを施し、その分労働力も増え、農業を辛いものにしているのか。


言うほど簡単なことではないってちゃんとわかっている。
福岡氏も、肥料を使い、農薬の散布も行っていたそうだ。
人がやることにだってちゃんと意味と理由があるんだって知っている。

それでも自然農法が一番よい方法なんだと、雑草の中のサラダを見ると思ってしまう。


わたしは今、かなり本気で農業をやってみたいと思っている。
はじめから自然農法だけでやるのではなく、あえていろんなことを試し、それでもなお自然農法が一番なんだと言いたい。




そしてここに来て初めて、WWOOFの本当の意味を知った。

わたしがWWOOFを始めたのは、お金をかけなくて生活できるというところに魅力を感じたからだ。
別に農業やオーガニックな生活に興味があったわけではない。
あくまで、「お金がなくてもフランスに滞在する方法の一つ」としか見ていなかった。


ここでセバス達にたくさんのことを教わったわけではない。
セバスは基本放置の人だ。
仕事の指示を与えられたことはあまりない。

時間の余ったわたしは畑を歩きまわった。
間違いだと知らず雑草も抜いて回った。
それでもその時は自分で考え、それが最善だと信じてやったことだ。
自分で考えたことが間違ったことだったからこそ、今強く自然農法に共感している。
そもそも、セバスがあれこれ指示を与えていれば、わたしは自分から農業について調べようとはしなかっただろう。

セバスは指示は与えてくれなかったけど、指標は与えてくれた。

これこそが本当のWWOOFなんじゃないだろうかと今は思う。

PR
この記事にコメントする
NAME
TITLE
MAIL
URL
MESSAGE
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

WWOOFER!!
こんばんわ!日記読んで感動してしまいました。さっきーさんすごい!!さっきーさん立派なWWOOFERだね。なんだかうらやましいわ。あと半年!がんばりましょ!!(モンサンでお待ちしてます!)
ATSUE 2009/04/28(Tue)02:54:37 編集
かっこいいよ!!
ブログ読んで、ジーンとしてしまった!かっこいいね!私もあと半年、さっきーちゃんみたいに実のあるワーホリになるようがんばるよ!
junko 2009/04/28(Tue)04:37:17 編集
無題
ATSUEさん
いやいや、わたしは全然すごくないです。
福岡氏がすごいのです!
人生観変わりました!

モンサン行きの計画は着実に進んでいるので、きちんと決まったらお知らせしますね!
「江ノ島」で再会しましょう~。


junkoさん
実りがあるのかどうかはまだわかりませんが、とりあえず楽しくやってます。
楽しいのが一番!
お互いあと半年頑張りましょう~。
さっきー 2009/04/28(Tue)07:48:59 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]

Designed by A.com