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失うものはなにもないから、やるだけやってみれば?
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44
性別:
女性
誕生日:
1980/10/18
職業:
フリーター
趣味:
いろいろ
自己紹介:
2008年度のワーキングホリデーで渡仏を計画中。

元パティシエール、現なんちゃって料理人。

音楽好き、ライブ好き、マンガ大好き。
オタク臭プンプンです。
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とりあえずこんな所です。
2009/03/26(Thu) 16:17:47

何から書けばいいのか。
とにかくここはすごい。
事前にメールで知らせてもらってたけど、想像以上。

 

今回のわたしのシェフは、バツイチ男ヤモメのセバス(仮)。
いや、シェフじゃないな。

これは彼自身が言ってたことで、自分は君のシェフじゃないよと。

ここでは、どんな仕事をどういう風にするのかは自分で考えないといけない。
逆に言うと、いつ何をしてもいいってこと。
何時に起きてもいいし、自分のやりたいことがあったらいつでもやっていい。
必要なものがあったら何でもそろえるよ、と彼は言う。

それってすごい楽じゃーん、と思うかどうかは人それぞれ。
わたしにとってはすごく難しい…。

なんと言ってもわたしは農業のことを全く知らない。
ここはいろんな野菜を作っている純粋な農家で、仕事といえばまず野菜の世話。
しかしいつ何をやればいいのか全く分からない。


さすがにその辺は教えてくれるだろう、と思っていたら、そんなことなかった…。
もう完全放置!


わたしは現在畑の隣にあるキャラバンで寝泊まりしてて、セバスは近くにある彼の小さな家から毎日通ってきている。

そんな彼自身、毎日好きな時間にやってきて好きなことをやっている。
とりあえずここに来たら、まずインターネット。
彼の家にはパソコンがなくて、ここに来ないとネットができない。
わたしには「Bonjour! Ca va?」と声をかけて、それで終わり。
仕事の説明・指示は全くなし。
最初は本当に何をしていいのか分からなくて、本気で困った。


でも彼以外の人間がここにはやってくる。
農業の専門学校に通っているスタージュたち。
彼らはここで研修をしているのだ。(たぶん)

そのスタージュたちのおかげで、何とか暇をしないで済んでいる。。
彼らの後を付いて回って、仕事を眺めたりちょっとした事を手伝わしてもらったり。

そんな彼らもセバスからはほとんど指示をもらえず、自分たちで考えつつ仕事をしている。
慣れてない人はわたしのように困って時間を持て余してたり。

でもそれがセバスのやり方らしい。
数日経って、なんとなくここのやり方がわかって来て、わたしも好き勝手するようになってきた。

 

キャラバンでの生活も、まあ悪くない。
夜は一人になるけど、それも気楽でいい。
キャラバンは3つあって、2つはウーファーやスタージュたちが寝泊まりするためのもので、あと一つはキッチンとダイニングと書斎みたいになっている。
ほとんど一人暮らしな感じで、夜はキッチンで自炊。
ここにあるものは何でも使っていいし、サラダが食べたかったら畑から取ってきていいよと言われている。笑

ちなみにセバスは生活能力ゼロで、簡単な料理以外ほとんど家事ができないとみた。
とにかくキャラバン、その隣にある巨大な倉庫、彼の家は汚い。
物を片付けるということを知らないのかもしれない。
何もかも出しっぱなし。

そして一番怖いのが、食材にも無頓着なこと。
いや、食べるものにはとてもこだわっている。
ほとんどの物がビオ(オーガニック)製品で、ビオ専門のスーパーに行ったりしている。
なのに!
買った後はどうでもいいみたいで、冷蔵庫の中に賞味期限切れのものやカビが生えた何かがあったりするのだ!
冷蔵庫の中だけじゃなく、キッチン中そんなんばっかり!
「何でも使っていいよ」と言われても、恐ろしくて気軽に料理できません!
とりあえず絶対に安全だとわかるものを使ってますけど…。

そのうち一斉排除してやる。
なにしてもいいって言われてるからね!

 

そしてここには水洗トイレがない。
トイレセッシュなるものを導入している。
水で流さないトイレ。
どうやるかというと、用を足した後その上からおがくずのような木のチップを撒くのだ。
それで終わり。
そのトイレはキャラバンから少し離れたところにあって、そして電気がない。
手作りの掘っ立て小屋で、今にも崩れそうな様相。
夜は行けません!


あとここはお湯が出ない。
そんなわけでお風呂に入れません。(なぜかシャワールムはある)
わたしは毎日セバスの家まで自転車で通って、シャワーを借りている。

 

こう書くとなんだか不便な生活みたい。
でも。


「これでその辺を散歩するといいよ」とセバスが与えてくれた自転車。
それで時間がある時にそこらへんをプラプラしたり、セバスの家にお風呂に入りに行く時なんかに見える景色。
そして夜星空を見上げる時。
日本じゃ絶対に見ることができない素晴らしいものを目にすれば、小さなことなんてどうでもよくなる。

 

人間、意外とどこでだって生きていけるのさ!



CIMG1504.JPG

 

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生きてます。
2009/03/25(Wed) 18:21:42
先週の木曜にロバ父さんの家を出て、2日間トゥールーズ・カルカッソンヌを観光。
その後新しいWWOOFへとやってきた。

今度はロワール。
フランスの庭と言われる美しい地方。


ミディピレネーのWWOOFを出てからもここに来てからも、書きたいこといっぱい!な毎日だったのに、なぜかネットが繋がらなかった…。
それでも書きためようとトゥールーズでの観光日記を書いたけど消えてしまった…。
それで意気消沈。
ま、おいおい書いていこう。

とりあえず今はネットにつながっているけれど、夜は本当に無理。
なぜか電話もつながらなくなる。
ホントにどうしてか分からない。


それ以外にも、ここはおかしいことが多い。
ネタ?ネタなの?と思うことばかり!
ホントすごいですここ。

そのあたりも追々。



とりあえず現在わたしは、キャラバンで一人生活してまっす!
最終日
2009/03/19(Thu) 08:41:49
さて。
フランスなのにオランダ人一家に滞在、フランス人と接することがないというちょっと変わった生活もとうとう終わってしまう…。



最後の仕事はやはり薪割り。

自分ではそんなに意識してなかったけど、どうも集中してなかったらしい。
何度も繰り返してきた作業なのに、今日に限って怪我(?)をしてしまった。
といっても大したことではないけど。
足にいっぱい打身を作りました。

いつも割った薪をそこら辺にばしばし投げ捨てるのだけど、何度も自分の足の上に落としてしまった。
数日後には青アザだらけになってるだろう。
そして一度、機械から跳ね飛んできた薪が腹部に直撃。
しばらく声が出ないほど痛かった…。
一歩間違えれば大惨事。

これまではほとんど怪我なんてしたことなかったのに。
こんなに続くなんて、やめておいた方がいいのかな?と思ったりしたけど。

でもこれがここでの最後の仕事。
ちゃんと終わりまでやり遂げたかった。
そして薪はこの家の大切な燃料。
前にも書いたけど、自分の仕事が確実にファミリーの為になる。
少しでも多くやっておきたかった。

その後は多少ビビりつつも、大きな怪我をすることもなく終了。



今日はランチがバーベキューだった。
本格的にBBQをするのは初めてかも?

男性陣が焼いてくれた肉をモリモリ食べる。
大人たちはガンガンワインを飲む。
わたしも1杯飲んでほろ酔い気分。

ものすごく天気が良くて、みんな半袖だったり。
昨日は雪山にいたのにね。

熱いほどの太陽の下、美しい風景を眺めつつ、みんな楽しそうに食事をしているのを見る。
犬たちも肉を求めてやってくる。
遠くには鶏が。

酔いでぼんやりしている頭で、もうこの風景を見ることはないんだなと考えた。



夕方は、またデイジーが馬に乗せてくれた。
今日は時間がなかったから、運動場の中だけ。
ちょっと残念。

でもデイジーは丁寧にいろんなことを教えてくれて、「今日はここまでね」と言った。
「続きはまた戻ってきたときにね」って。
その言葉が嬉しくてしょうがなかった。



夕食は昼間がっつり食べたので軽めのメニュー。
というか、いつものランチのメニュー。笑

食事後は大人チームと子供チームに別れてそれぞれゲーム。
…もちろんわたしは子供チームですよ。

いつもはもっと早い時間に部屋に戻るデイジーとエミリー。
遅い時間まで一緒に遊んでくれたのはわたしが明日ここを出るからかな?



ゲームの後は、明日朝会えないかもしれないお母さんとエミリーにお別れのあいさつ。
最後は泣いちゃうかな、と思ったけど全然そんなことなかった。
それはぜんぜん実感がないせい。

なんか明日も普通に仕事をするような気がする。
いや、出来るならそうしたい。
もうここの家の子になりたい。

でもわたしは明日旅立つことを決めたのだ。



わたしの2回目のウーフ。
後悔ないといえば嘘になる。
やっぱりコミュニケーション面は全然ダメだった。
自分の中で喋れないということがコンプレックスになってしまっている。

でもこのファミリーと過ごしているうちに、ちょっとずつ発言できるようになり、なんとなくだけど聞き取りも上達したように思う。
これからもっと上手く付き合っていけるようになれるかもしれない、という時の出発。
それが残念でたまらない。


フランスでのこれまでの生活で、後悔しなかったことなんてない気がする。
いつも、ああすれば良かった、もっと違う風にできたはず、と思ってしまう。

でも、一番初めのウーフの時よりはちょっとは成長したんじゃないだろうか?
もしそうだとしたら、やっぱりこの家族のおかげなんだ。


さっきまで実感がこれっぽっちもなかったのに、これを書いてるうちに涙が溢れて来た…。



うん。
ここもいつか必ず戻ってこよう。




CIMG1085.JPG



娯楽の日々
2009/03/18(Wed) 08:34:39
週末からこっち、仕事もそこそこに遊びに連れてってもらってます。
お母さんのお兄さんを案内するのにお供させてもらってる感じだけど。



金曜日。
午前中いつも通り働いた後は、午後から買いだし。
その後、トゥールーズまでスケートに連れてってもらった。
次女のエミリーが友達と約束してたのに、ご一緒させてもらいました。

お父さん・エミリー・ステフ・わたしで、車でトゥールーズに向かう。
出発したのが6時半過ぎ。
途中食事休憩あり、ついでに道に迷ったりで、スケート場に着いたのが夜の9時。

この時間から滑り始めるの??と思ったけど、リンク内は週末ということでかなりの人出。

エミリーに一緒にスケートに行く?と聞かれ、気軽に行くと答えたけど、わたしスケートするのなんてたぶん15年以上ぶり…。
小学校ぶりですね。
もちろんまともに滑れるわけない。

靴をはいてリンクへ向かい、とりあえずリンクの隅っこで練習しようと思ったけど。
へっぴり腰のわたしを見たお父さんが、「真ん中に行くよ」と無理やり手を取り、大海原へと連れて行かれてしまった。
そして手を放されたとたん、そのまま後ろに豪快にコケました…。

そんなお父さんは、かなりうまいスケーティング。
後ろ向きで滑りつつ、前から来る人を避けたり。
こけそうになった子どもを助けて、そのまま抱えて滑ったり。
それぐらいは余裕でこなしてた。

わたしめっちゃ久しぶりに滑るんですけど、と言うと、自分もそうだって。
でも昔はよくやってたらしく、もっと長いスケートを履いて30㎞とか滑ってたそうな…。
そりゃ上手いわな。

ホントにこの人は何か出来ないことあるのかしら??

ステフとも、この人が自分のお父さんだったら嬉しいよね、と語り合った。

そして実の娘はもちろんお父さんが大好きなようで、仲良く手をつないで滑ってたりした。
すっごくかわいい親子。
普通15歳の女の子が、友達の前で父親と仲良くするなんてできないよね?
それは日本人だけ?

結局2時間くらいスケート場にいたのかな?
わたしゃ5回くらい転びましたよ。

結局家に着いたのが1時前。
即就寝。




土曜日は、少しだけ仕事あり。
週末はあんまり働かなくていいよと言われる。
一つ仕事終わって、次何やればいい?と聞くと、「今日は土曜日だよ!」と。

そして夕方から、長女のデイジーが乗馬に誘ってくれた。

ここの娘さんは、乗馬を習ってる。
週に一回くらい家まで先生が来るのだ。
乗馬と言っても障害を飛び越えたりするやつじゃなく(そういうこともするけど)、馬に命令していうことを聞かせる、と言う感じのことをやっている。

今までに何度か馬に乗せてもらってたけど、それは練習用の小さな運動場の中だけだったけど、この日は遠乗り?に連れてってもらった。

近所の丘をパッカパッカ歩く。
時々速歩、そして駆け足。
これ初体験!
かなりのスピードと揺れで凄いびっくりした!
揺れると鐙から足が外れて、バランスが取れなくなってかなり怖い。
馬に乗る時は、とにかくリラックスして馬を不安がらせないようにと注意されるけど、そりゃ無理!

でも何度か挑戦しているうちにちょっと楽しくなってきた。
といっても、一人で乗りこなすのはとても無理だな。
馬は素人の言うことは聞いてくれません…。

もっと馬に乗りたいけど、日本じゃとても無理。
乗馬クラブに通うのなんて、いったいどれだけお金かかるのかしら?
フランスにいる間に、チャンスがあるならなるべく乗らないとな。




日曜日は完全フリー。
仕事はナッシング。

いつものように午前中は教会へ。
相変わらず牧師さんが何しゃべってるのか分からないけど、歌はちょっと歌えるようになった。
大体の曲が3番か4番まであるので、1番を聞いたらあとはなるべく歌う。
読み方わからない単語いっぱいで飛ばしまくりだけど。

キリスト教徒じゃないけど、この教会に行くのは好きだった。
今回が最後…。
いつも来てた可愛いおばあちゃんたちがもう見れないのは寂しい。



午後は遅めのランチを取って、その後は散歩へ。

教会のある街に行く途中に、大きな洞窟がある。
中は貫通していて、車も普通に通れる。
いつも教会に行く時にここを通るのが楽しみだった。


CIMG1167.JPG
Mas d'azil という洞窟。
赤い人はお父さん。


「Mas d'azilに散歩に行くよ」と言ったので、川沿いをのんびり歩く程度に思ってたら、散歩じゃなくて山登りでした…。

これは道じゃないよね?というような場所を通って洞窟の上まで歩く。
洞窟の上部は広い草原になっている。
そこまでハァハァ言いながら登る。

わたしは普通に洞窟探検で十分でした。


ちなみに上の写真では分かりにくいけど、洞窟の上部からバンジージャンプができるようになっている。
誰がこんなとこから飛ぶんだ?と思ったけど、結構な数の観光客が飛んでるらしい。
もちろんわたしはやってません。




月曜はかなりがっつり働いた。
やっぱりロビンに邪魔されたけどね…。




そして今日は、朝ちょっと家の掃除をしただけで仕事は終了!
その後は山へピクニック!

と言われたけど、やっぱりそんな甘いもんじゃありませんでした。


家から車で約30分。
まだまだたくさん雪の残る山へ到着。
そこからラケットというものをはいてひたすら歩く歩く。

CIMG1248.JPG
こういうの。


ひたすら歩いて、山を登って、たどり着いたのはすごい眺めの頂上。
見渡す限りピレネー山脈。


CIMG1245.JPG
写真じゃうまく伝わらないのがくやしい…。


頂上で、家で作ってきたサンドイッチでランチ。
やっとピクニック気分。

その後は来た道を戻る。
気温が上がって雪が溶けだして、来た時よりも雪が柔らかいので歩くのが大変。
ラケットをはいてても足が沈む。


CIMG1214.JPG

山登りは、上る時は登頂するという目標があるからいいけど、降りる時はただ帰るだけなので、気持ち的に盛り上がらない。
なので余計疲れる…。
後半は「車はどこだー」とカーブを曲がるたびに愚痴ってた。


とは言っても、すごく楽しかった。
ちょっとスキーがしたくなった。
今までほとんど雪の中で遊んだことなかったからね。

疲れ果てて帰りの車の中で爆睡。

今日1日で2キロはやせたと思う。
いや、嘘だけど、帰ってきたらお腹がへっこんでたw





そんなこんなで、ここでの生活も明日の1日で終わり。
1ヶ月、あっという間だった。
明日は悔いの残らないよう、しっかり働こう!

あ、なんか寂しくなってきた…。
2009/03/15(Sun) 07:49:47
最近腕の筋肉のモリモリ具合が気になってしょうがないさっきーです。
どうも。

そんなに力仕事してないつもりなんですが。


2日前から、今度はお母さんのお兄さん夫婦が滞在しています。
またオランダ語の日々か!?と思いきや、ステファニーが居るおかげで食事の時はほぼ英語です。
少しは話がわかる…かな?


昨日はお父さんとお母さんが病院に行っていて、今日はお父さんが馬の食料を買いに行っていたので、ステファニーとジャガイモ植え。



さて、家の中でも外でも仕事をしようと思ったら、まず排除しなければいけない難問が待ち受けています。
それをなんとかしない限り、まともに仕事ができ無いのです。



それがなにかというと。


CIMG1097.JPG
この子。
我が家の末っ子、ロビン君(五ヵ月)です。


まだまだベベちゃんということもあって、なんにでも興味を示して近寄ってきます。
動くものが大好きで、人間でも犬でも猫でも馬でも鶏でも、目につく動くものは追いかけまわします。
もう一匹いる犬がこの子のお父さんだけど、彼は一人で静かに過ごすのが好きなのに、いつも息子にじゃれつかれて困って逃げ回ってます。
猫たちもロビンを見ると警戒した態度を取ります。
そんなのお構いなしでロビンは飛びかかっていくのだけど、猫に負かされます。
自分よりずっと大きな馬にも立ち向かっていくのだけど、基本的にへっぴり腰です。
鶏を追いかけまわしていると、お父さんに容赦なく怒られます。

人間の赤ちゃんと一緒で、なんでも口に入れてみないと気がすまないみたいです。
つまり、なんでも噛んでしまう。

家の中をモップがけしていると、もちろんモップにじゃれついてくる。
うかつに靴やスリッパをそこら辺に置いていると、いつのまにかどこかに持っていかれる。
植木に水をやっていると、ジョウロにかみつくか、ジョウロの口から出ている水を飲もうとする。
薪割りをしていると、そこら辺の薪にかみついたり足元をうろうろされる。
割った薪をとりあえずそこら辺に投げ飛ばすのでとっても危ないのだ。

とにかくなにをやっていても近寄ってくる。
ロビンにとってはなんでも遊んでるようにしか見えないんだろう。

まだ赤ちゃんだから仕方ないと思う。
基本的に甘えん坊でかまわれたがりで、呼べば嬉しそうに駆けてくるのはとってもかわいい!
かわいいの、だ!が!

とにかく


邪・魔!

仕事中はおとなしくしててくれ!!



人様の子供を叱れないのと一緒で、他人の家のペットを叱るのもなかなかできないこと。
最初のころは遠慮してあまり怒らなかったのだが。
そんなことしてたら仕事にならない!
そして最近、本気でわたしのことを噛むようになってきた!

ロビンはお客さんの前では結構おとなしくて、遊んでいい相手と悪い相手をちゃんと見分けている。
わたしのことも最初は噛まなかった。(スリッパは最初から持っていかれたけど…)
だからわたしのことを家族と認めてくれたのだと思えば嬉しいことだけど、噛まれれば本気で痛い!

なので最近は悪いことをすると容赦なく怒るようになった。
まず大きな声で「ノン!」と言う。
ま、それだけじゃやめないので頭叩いたり軽くけったり。
噛みついた時は口を押さえて「噛むんじゃない!」と怒鳴る。
それでもやめない場合は、体をひっくり返して喉元を押さえこむ。
犬はお腹を見せるのは戦いに負けた場合で、服従の証になるらしい。
無理やりにでもその態勢をとらせると、とりあえずはおとなしくなる。





本日のジャガイモ植え。
一人が道具を使って地面に穴をあけ、もう一人が穴の中に種イモを入れ土を戻すという作業。

ロビンは勿論ついてくる。

種イモの入ったバケツに顔を突っ込み、イモを食べる。
掘った穴にも顔を突っ込んで、フンフンする。
まだイモを入れてない穴を埋める。
穴を掘る道具にじゃれつく。
外したグローブをどっかに持っていく。
ちょっと怒ると、穴の上やこれから掘りたい場所でふてくされる。
それをどかそうとすると噛みつく。

最初のうちは「ロビンやめなさい」「それ返して」「あっち行ってて」と軽くいなしてたんだけど、さすがに我慢の限界。
体をひっくり返して怒鳴りつける。

「ノン!って言ってるだろ!分かってんのかこの野郎!ノンって言ったらノンなんだよ!ロビン!」
と、まあこんな感じ。
ここまで怒るとさすがにおとなしくなるし、諦めてどっかへ行ってくれる。
その後戻ってきても、やめろと言うとすぐやめてくれる。

が、しかし、時間が経つと怒られたことなんてすっかり忘れていつも通り。
なので毎日同じようなことの繰り返し。

日々の中で、「ロビン!ノン!」という言葉を一番多く発している…。



そんなロビン君。
わたしがここに来てすぐに車にひかれる事故にあった。
しかもお父さんが運転する車に。
その頃は車にさえ平気で近づいて、誰かが出かける時は一緒に付いていこうとしていたのだ。
そのおかけでタイヤに接触。

怪我自体は大したことなく、その日の夜には何とか起き上がれたし、2日後には外をふらつきながらも走れていた。

痛い思いをしたのでさすがに車には近寄らなくなった。
走っている車を見ると飛んで逃げるほど。笑

かわいそうだけど、ロビンにはいい薬になったねと言っていたのだが。

事故からしばらくたった最近、ちょっと緊張感がない気がする。
出かけるときに付いてきたりはしないけど、そこら辺を走っている車が近づいてきてもあんまり避けようとしない。


まさか痛い思いをしたのを忘れてしまったの、ロビン?



ずっと子犬と接することがなかったからよく分からないけど、犬ってこんなに物覚え悪かったっけ?

いつになったら噛んでいい物と悪い物を覚えてくれるのでしょう?


わたしはもうすぐここを去るからロビンの成長を見ることはできない。
立派な、ロビンの父親のような大人しく賢い大人になることを心から祈っているよ。


ま、わたしが滞在中は「ロビン!ノン!」と言わない日はないのだろう…。

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